中小企業診断士の一次試験は、「全科目で60%取ればいい」という考え方なので、得意科目で80点や90点などの高得点を稼げば、不得意科目で60点取れなくても、合計で60%獲得することも可能です。
ただし、得意科目で科目合格して免除申請した場合、当然ですが、翌年の試験では、「得意科目で点を稼ぐ」ということができません。
つまり、苦手科目だけで60%を獲得しないといけなくなるのです。
これでは、却ってハードルが高くなりますよね。
では、「得意科目は免除申請しない」と決めればよいのかというと、それも違います。
その理由は、一次試験の各科目の難易度は、年によってバラバラだからです。
得点を稼ぐつもりで免除申請せずに得意科目を受験したら、その年は難易度が極端に高く、60点を割ってしまった・・・なんてことになれば、目も当てられません。
このように、「科目合格をどのように使いこなすか」という戦略は、非常に難しい部分があり、きちんと検討していく必要があります。