日本の競走馬はレース出走する前に、トレセンや競馬場付近などにある厩舎に預けないといけないという決まりがあります。厩舎内で調教師に馬を貸し与え、レース出走前(約10日間)調教師により最後の調教を厩舎で行ってからレース場に向かいます。関東馬の場合は茨城県の美浦トレセン、関西馬の場合は滋賀県の栗東トレセンに滞在しますが、これを「内厩」と呼びます。

その反対でレース前にトレセン以外の厩舎で調教する事を「外厩」と言います。

JRAの規則でレース10日前には必ず美浦トレセンか栗東トレセンに滞在しなければいけませんが、これは外厩を利用する馬の場合も例外ではなく、必ず外厩の場合でもレース10日前には厩舎しなければいけないという決まりがあります。

外厩を持っているのは有力な馬主や大牧場など豊富な資金を持っている人やグループです。トレセン近辺に大規模な外厩施設を持ち独自の調教を行う事ができるので、外厩で調整を行った馬はいい結果を残す事が多いとされています。

ちなみに日本以外では外厩制を採用している国が一般的で、日本のようにレースに出走するほとんど全ての馬が厩舎に入るという方が異例なのです。

近年ではトレセン以外の場所で馬を鍛えることがメジャーとなっています。トレセン情報より外厩情報を参考にすると良いでしょう。