骨董品として流通する期間が著しく長くなると、その来歴も価値を高める役割を果たす。来歴とは、当該物品の持ち主の変遷リストのことで、持ち主が不明となっている期間がない物品は、その真贋に疑う余地がないということで非常に高い評価がなされる。逆に持ち主が不明となっている期間がある物品は、盗難に遭ったりなどして行方不明になったことを意味し、期間中に贋物とすり替えられた可能性が生じるため贋物の疑いがかけられる。