こどもは身体の器官や免疫が未発達なため、さまざまな病気にかかります。
小児科で診る病気の中で、特に多いのが腹痛(おなかいた)です。こどもの腹痛は、症状が一時的に起こり、下痢やおう吐があっても数日程度で消失してしまうものがほとんど。
しかし、だからといって決して甘くみてはいけません。なぜなら、一見よくある腹痛の中に、重大な病気が隠れていることがあるからです。

腹痛に潜んでいる病気は、問診だけではなかなか確実な診断ができません。病状がはっきりとしているようなときはすでに病気が進行しており、場合によっては手術が必要になることもあります。つまり、重症化を防ぐには、早期発見と早期治療が必要ということです。そこで大活躍するのが、エコー検査。エコー検査は病気を正しく診断しやすく、隠れた病気を発見するのにも役立ちます。
たかが腹痛、されど腹痛。保護者のみなさんに知っていただきたい、こどもの腹痛とエコー検査の重要性について詳しく解説します。