天然の木は、伐採された後も呼吸を続けています。湿気がおおくなれば水分を吸収し、乾燥すると内部の水分を水蒸気として空気中に放散する、いわば天然のエアコンです。 奈良の正倉院は太い木材を横にして重ねていく校倉造り。1300年近くの時を経た今でも、中の宝物を大切に守り続けているのは、木のもつ優れた調湿作用によるものです。