人の顔かたちや性格に違いがあるように、木にも一本一本個性があります。色や形、硬さや節の数だけでなく、製材したあとも、反ったり、曲がったり、ねじれたりと、「暴れ」や「狂い」が出てくることがよくあります。また、太くまっすぐ育ち、節も少なく、良質な無垢材がとれる木のことを「素性がよい」と言ったりもします。反対に、曲がったり細かったり、枝が多かったりして、材料として扱いにくい木を「素性が悪い」と言うこともあります。