日本の農業は、基本的に小規模農家が支えている。これは第二次世界大戦後の農地改革により、小作人から自作農への転換が行われたことで、大地主が消滅し、農地が細分化したという経緯によるもの。
しかし、広大な農地を皆で分割したことで、農業は非効率になってしまった。しかも、ただでさえ分割された農地は、時間の経過と共に売買などで所有権がどんどん移転・分散し、日本の農地はさらに細切れになってしまった。
相続などによって所有権が分散されることで、誰がどの土地の所有者なのかわかりづらくなる。
さらに相続先が農地を放置したりすると、せっかくの土地が荒れ地になってしまい、非常にもったいない。