都市部、とりわけ東京では墓地が不足している(注1)。東京都内の公営墓地の募集には定員を大きく上回る応募が殺到するなど、需要が供給を上回る状況が続いている。東京都内の墓地需要は年間約20,000基前後と見られ、大きく減少する見込みは小さいが、それに対して墓地供給は不足している状況が指摘されている。また、墓所を確保できずに遺骨を自宅に所持している、あるいはお寺に預けているというケースもかなり存在すると言われている。