住宅用にしても、投資用にしても不動産を購入する際は、頭金が必要となるケースが多いですが、フルローンの場合は、金融機関が頭金を必要とせずに不動産価格の100%を融資してくれます。

このフルローンを組む場合には、購入する物件の担保価値や借主の信用性などが審査に大きく関わってきます。

不動産ローンは10年や20年(住宅ローンは最長35年)という長い期間で返済するものなので、その間に融資を受けた人に何らかの事情が生じて、返済ができなくなる可能性もあります。

もし返済ができなくなれば、融資した銀行などは損をしますので、担保が必要です。不動産ローンの場合、その担保は購入する不動産そのものです。

融資査定の際に金融機関は、担保となる不動産の価値を算出し、ローン残債を回収できるだけの売却金額が確保できるかどうかを調べます。つまり、どれだけ融資を受けられるかは、購入する不動産の担保価値によって決まるのです。

さらに、肝心の購入者に返済能力がなければ、融資をするわけにはいきません。購入者のローン返済における信用性も調査されます。

これらの審査基準をクリアすれば、頭金を用意することなくフルローンを利用して不動産を購入することができます。