1人のジャーナリストが国民に成り代わって意思表示をしたり、国民全体のモノの見方を表明することなどできない。国民から選抜された存在でもない。なにより、取材活動というのは、国民を代表してやるものではなく、基本的には記者本人や所属する媒体の「知りたい」「伝えたい」という関心に突き動かされて行うものだと思う。

その上で、江川氏は記者の活動を「人々の代理」として行うものだと述べている。
「知る権利」を持っている国民に代わり、取材をして伝える。
それが記者の役割だ、というスタンスである。