材料費の単価が高い外壁材や屋根は、使う量が多いほど材料費がかさんで建築費を押し上げる。また、コの字型やL字型、中庭を建物で囲んだロの字型の家、出窓が多くあったり、外壁を凹ませてベランダを多く設けたりなど凹凸の多い外観デザインは、同じ床面積でも建物の表面積が多くなり、材料費も足場代も高くなる。複雑なデザインは施工の手間もかかるので人件費も増える。このようなコストのかかる要素をなくした、シンプルな外観デザインで建築費を低く抑えることができたのが1000万円台の家だ。長方形や正方形で、1階と2階の床面積が同じ総2階建てで、屋根は本を伏せたような形の山形の切妻屋根や、傾斜が1面の片流れ屋根の家がコストが低い。