一般的に、自分の部屋以外に共用スペースがある賃貸住宅を「シェアハウス」と呼びます。
初期費用や家賃が安いので、若者を中心に需要が高いのが特徴です。
共用スペースにはキッチン、シャワー、ラウンジや、トイレなどが含まれます。物件によっては、大型のスクリーンが設置されたシアタールームや、楽器が演奏できる防音室なども完備されています。
居住性だけでなく、インテリアやデザイン、設備などが個性的なシェアハウスは人気が高く、通常のワンルームマンションにはない雰囲気を楽しむために入居する若者も増えてきています。
また入居者同士の関わりがあるのも、シェアハウスの特徴です。サイクリングやガーデニング、スポーツなど、特定の趣味を持っている入居者に向けたシェアハウスも登場しています。このほか、起業家の支援などを行うビジネスパーソンを集めたシェアハウス、保育設備を併せ持った、シングルマザー向けのシェアハウスなどの「コンセプトシェアハウス」も増えています。出会いを求める男女が集まるシェアハウスも人気です。
以前は東京などの首都圏に集中していたシェアハウスですが、近年では全国的に増加傾向にあります。国土交通省の「共同居住型賃貸住宅(シェアハウス)の運営管理ガイドブック」によれば、利用者は女性が多く、主に20代から30代の学生や社会人が大半を占めています。事業者数も増加の一途を辿っており、大半は新規参入業者です。シェアハウス経営を新たなビジネスチャンスと捉えている企業が多いことが分かります。