早期癌として内視鏡的に切除された癌は顕微鏡で検査されます。粘膜内癌(Tis癌:図9参照)はステージ0に分類され,病変が完全に取り切れていることが確認されれば治療が完了します。これに対し,粘膜下層に浸潤する癌(T1癌)には10%前後の確率でリンパ節転移が起こります。さまざまな条件を考えて,リンパ節郭清を伴う腸切除を追加するかどうかを検討します。

出典 ●●CCR 大腸癌研究会