骨に転移した前立腺がんは、ほとんど初期症状がありません。転移に気づかないまま癌が進行してしまうと癌細胞が骨の中の神経を刺激し、痛みや麻痺といった症状を起こします。なかには、骨のカルシウムが血液中に流れ出る「高カルシウム血症」を引き起こすこともあり、食欲不振や吐き気、意識障害などが起こることも。また、癌が転移している骨は徐々に弱くなっていくので、些細な負荷で骨折しやすくなります。