木造住宅の断熱工法は、大きく分けて「充填断熱」と「外張断熱」の2つがあります。鉄筋コンクリート造の住宅では外張断熱が多く採用されますが、木造住宅において2つに優劣はありません。充填断熱でも外張断熱でも綿密な計画のもとしっかりとした施工がされれば、住まいを冬暖かく夏涼しい快適空間にするという目的は果たせます。
充填断熱にするか外張断熱にするかは、施工性やコスト、さまざまな断熱材の中からどれを選ぶかにも関わり、適材適所で考えることが大切です。壁には充填断熱を採用し、基礎や屋根には外張断熱を採用するなど、住宅の部位によって使い分ける場合もあります。また最近では、充填断熱をした上で外張断熱を行うという「付加断熱」という方法も増えてきています。