ハナビラタケは、「幻のきのこ」と呼ばれていました。自生しているものを見つけることは難しく、ごく一部の地元民や登山家にしか知られていなかったためです。
一方で、フランスでは高級食材として珍重されてきた歴史があります。フランスの食の都・リヨンにおいて、ハナビラタケは、「カリフラワーマッシュルーム」「スパラシス」などと呼ばれ、高山地帯で秋にとれる珍しいキノコとして親しまれてきました。
また、中華料理の食材としても、ハナビラタケは「楊貴妃茸」などと呼ばれ、ある地方では重宝されていたそうです。