ハウステンボスでは集客の2割を占めていた外国人客が震災後にゼロになりました。国内の団体客もキャンセルが相次ぎました。そこで具体的に何をしたか。まずカンを働かせて、最短でも3ヵ月は海外からお客さんが来ないと予測しました。だから、3ヵ月は外国人旅行者向けにヒト・モノ・カネを投入する必要はない。そして、海外営業の業務の7割を国内営業に振り向けました。さらに国内営業の中でも、最も見込みが高い顧客層の集客に力を注ぎました。それは西日本の個人客です。このような素早い方向転換をした結果、4月、5月の業績が回復したのです。

長年赤字だった、長崎ハウステンボスを、長崎市長に頼まれ社長に就任。そして見事に黒字化に成功しました。