ついこの間まで、精神科のトレーニングしか積んでいなかった医師でも、明日からいきなり眼科の看板を掲げることができてしまうのです。極めて非合理的なルールなのですが、未だに日本の医療制度の中に存在します。

したがって、診療科のてんこ盛りをしている開業医が、すべての科に専門性があるかについては疑問符をつけざるをえず、むしろ専門性の所在がはっきりしないという意味では、選択しづらいと感じてしまう看板なのです。