人魚の肉を喰らったものは、不老不死の体を得るという-。

500年前、おもしろ半分で食べた謎の肉が本物の人魚の肉であったために、死なない体になった湧太。年を取らないがゆえに一処に長く留まることができず、日本中をさすらう。

 旅の途中、真魚という道連れを得ても、二人に安住の地はない。そして、死に見放された者たちが巻き起こす残酷な事件の数々に、否が応でも巻き込まれていく。