中卒者のほとんどが就職しないで高校へ進学している昨今の状況を考えると、通信制は「教育の機会均等」といった設置当初の目的を果たさず、その役割も存在価値もすでに終えている事になります。ところが現実にはその反対で、ここ数年における通信制高校の人気は目を見張るものがあります。

それは決して中卒後就職する人が増加したからではありません。通信制高校が持つ、独自の学習スタイルを選ばざるを得ない、子どもたちを取り巻く社会状況が変化している事がその理由です。それが不登校生と高校中退者の増加なのです。