Aさんは大企業に勤める20代後半のサラリーマンで年収は500万円、貯金が250万円。東京・新宿と目黒と三鷹のマンションを購入し、残債はトータルで6500万円。これに自宅のローン3500万円が加わり、借金は計約1億円にも上っている。
それにしても自宅のローン審査がよく通ったと思う。やはり若さがモノをいったのだろうか。 Aさんの場合、投資マンションを販売した不動産会社がいい加減で、入居者を管理する業者が潰れてしまったにもかかわらず、オーナーにそのことを知らせていなかった。
次の賃貸管理業者も決まらないまま、宙ぶらりんの状態で放置されていたわけだ。そんな状況のため、本当はすぐにでもすべて売却したいところだが、現時点ではローン残債が市場価格を上回っているため損切りしないといけない状態。しかしながら、ローン残債を補てんする自己資金がないので損切りしての売却は不可能だった。
出典 東洋経済