美術予備校は、美術大学の受験指導に特化した教育機関である。日本の有名な美術大学は入試倍率が高く、受験には高度な実技能力が求められるため、予備校が日本の美術教育で果たした役割は非常に大きい。予備校の前身は東京美術学校(のちの東京芸術大学美術学部)の設立前から存在し、黎明期の洋画家が個人の画塾を経営して西洋画の初歩を指導していた。