「ワンルームマンション」に特化したことにも、合理的な理由がある。ファミリーマンションはワンルームマンションに比べて購入価格が高いため、当然投資効率を表す利回りも低くなる。さらに、入居者が退去した場合、次の入居者募集に向けて室内をリフォームするが、部屋が広い分、リフォーム費用も高額になり空室期間も長くなる。地方や郊外のアパート経営は、将来的な空室リスクを十分考慮しなければならない。将来を考えた不動産投資で、最も重視しなければならないのは立地なのだ。

では、サラリーマンでも、東京都内の物件で不動産投資を始めることができるのだろうか。その疑問に重吉社長はこう答える。「立地のよい都内の中古ワンルームマンションでも可能です」と。

自己資金を出して始めれば、入居者から得られる家賃収入でローンを返済していくことができ、加えて繰り上げ返済を同時に進めていけば、完済までのスピードを速めることができる。子どもの学費などで繰り上げ返済ができない時期があっても、家賃収入によってローンは着実に返済される。「ですから、不動産投資はできるだけ早い時期に始めたほうが、より大きな資産形成ができるのです」。