まず、どんな物件でも登記されれば中古になりますが、新築ワンルームマンションの場合、例えば築2~3年でも、当初購入価格が2,500万円だった物件は、2,000万円を下回る価格で取引されています。つまり、中古になれば分譲時の70%ほどの値段でしか取引されません。

築5年も経ち、入居者が5年で2回ほど入れ替われば、家賃の値下げをしなければ次の入居者がみつからない事態が起こりやすくなります。

近所に新しい新築ワンルームマンションができれば、事態はさらに悪化します。

元々面積のせまいワンルームマンションでは、家賃の金額も小さくなりがちですが、家賃を下げても管理費や修繕積立金の額は変わりませんし、入退去に伴う室内リフォーム費用なども変わりません。

これらの経費は、今後増額する可能性もあり、当初予定した利回りは年月が経つにつれて下がってしまうリスクが高くなります。
この事態に、さらに部屋が空室というリスクが加われば、たちまちワンルームマンション経営は行きづまります。