20代の若い女性ほど,あるいはBMIが低い痩せ型の女性ほど冷えを自覚していた.また,神戸市の女性の方が金沢市の女性よりも冷えを自覚する危険性が高いことが示唆された.一方,喫煙習慣,仕事形態,ダイエット経験,食事形態には関連が認められなかった.冷えを自覚しないようにするには,10代のうちから「冷え」に対しての認識を深め,身近な問題として受け止め,日常の生活形態を改善していくこと,また全年齢層を通じて痩せには「冷えを自覚する危険性」が存在することを認識することが重要であると考えられた.(著者抄録)