配電盤・屋根裏に入り込んだねずみが起こすのは停電やケーブルの断線だけではありません。火災の原因になる可能性も秘めています。

ねずみにかじられたケーブルからは、表面を包んでいる絶縁体が削れて、剥げ落ちてしまいます。むき出しになった電線からは漏電が起こります。結果、ショートによる火花が起きて、まわりへと燃え広がる漏電火災が発生します。

またケーブル自体のショートだけでなく、それをかじっている間に感電死した、ねずみの死がいが火元となるケースもみられます。これらはけっして珍しいことではありません。
東京消防庁では毎年20件前後の火災がねずみによるものであると発表しています。更に2010年5月には長野県で立て続けに2件、ねずみが原因とみられる漏電火災が起こっています(いずれも全焼)。

電線や回線などのケーブルの断線が少しでも発覚したらネズミの侵入を疑い、速やかに駆除業者に依頼した方が無難です。気付かないうちに漏電していたり、火災が発生しては取り返しがつきませんので、日頃からケーブルの類はこまめにチェックするようにしましょう。