TIAの一種であり,この発作の発現には椎骨動脈系血流量の一過性減少が原因と想定される病態を総称している(Williams and Wilson, 1962)。
めまいの特徴
① めまいの誘因:首を回したり,過伸展したり,体位を変えた時,起こることが多い。
② 性状:回転性めまい(45%)が最も多く,浮動性めまい(25%),眼前暗黒感(15%)もみられる。
③ 随伴症状:めまいと同時に,視覚障害(霧視60%,動揺視20%,複視30%),意識障害(気が遠くなる40%,短時間の意識消失15%)を訴えるとともに悪心・嘔吐(70%),上肢のしびれ感(50%)などが出現する。