ロバスタチン(モナコリンK)を生産する紅麹菌

ロバスタチン(モナコリンK)を生産する紅麹菌

メルクは膨大な動物実験でロバスタチンに発ガン性がないことを証明し、87年にFDAの認可を得て、商業化"スタチン"第1号として発売(コンパクチン同族体を"スタチン"と総称する)。

89年にはメルクがモナコリンKから合成したシンバスタチンを、三共はコンパクチンの構造を少し変えたプラバスタチンをそれぞれ発売。

スタチンは冠動脈疾患と脳卒中の予防と治療の特効薬として、毎日世界で4000万人近い患者に投与され、同じ青カビから発見されたペニシリンと並ぶ奇跡の薬と呼ばれている。