サン・ミニアート・アル・モンテ教会
モザイクからフレスコ画まで、教会内部はまるで美術館のよう

この教会は、250年にフィレンツェで殉死した聖ミニアートの聖遺物を納めるため、1018年から建設が始まりました。ロマネスク様式のこの教会、内部は一見簡素な三廊式になっていますが、数々の芸術作品で埋め尽くされているのです。

中央部のミケロッツォ設計の「十字架の礼拝堂」は、現在は修復の真っ最中(完成予定は2018年4月末)。その後ろで教会は上下に分かれ、下は聖ミニアートの聖遺物が祭られた地下礼拝堂、いっぽう上には内陣があります。

内陣へ向かう階段を上がってまず目を奪われるのが、主祭壇の後ろ、後陣上部にあるモザイクでしょう。金色に輝くそのモザイクは、1297年頃の製作。ファサートと同じように中央にはひときわ大きなキリストが、そして左右対称に聖ミニアートとマリアが配置されています。

フィレンツェ