インドネシアには、「ほぼ富裕層しか飲まない」と言われるユニークなコーヒーがある。コピ・ルアク(インドネシア語で Kopi Luwak)と呼ばれるそれは、なんとジャコウネコの糞から採取される未消化のコーヒー豆のことだ。

ジャコウネコの体内で12時間自然発酵され、さまざまな酵素と独特の香りがしみ込んだ豆からは、言葉では表しがたいまろやかさと深いコクが生まれる。発酵、酵素、コーヒーと聞けば、「なにやら美容にも健康にもよさそう」と日本女性が飛びつきそうである。筆者もジャカルタの喫茶店で普通のコーヒーと飲み比べをしてみたが、味の違いは歴然だった。