健康な状態のおりものは透明か乳白色の色をしていますが、悪臭に加えて灰色がかったおりものや、強いかゆみが出てきた場合には細菌性膣炎を起こしている可能性があります。通常、膣の中には常在菌が存在しており、これらが外から侵入してきた雑菌の繁殖を抑えてくれています。しかし、疲労や風邪などの病気により免疫力が落ちてしまうと膣内の菌のバランスが崩れてしまい、雑菌が繁殖しやすい環境になります。また、おりものがカッテージチーズのようなポロポロした白いカス状になって出てきて、悪臭や強いかゆみを伴う場合にはカンジダ膣炎を起こしています。カンジダ膣炎の原因となるカンジダ菌は元々膣内にいるカビの1種ですが、免疫力が落ちた時に増殖し、悪さをする原因になります。ごく軽い症状であれば自然治癒することもあります。その他にも黄色や緑色っぽいおりものが出たり、排尿時に痛みを感じる場合にはトリコモナス膣炎の可能性もあります。こうした症状が出る場合には、自分で治そうとしないで病院で診察を受けることをお勧めします。