オフ期間の時は講演会も日本やブラジルの子供達に向けてしていますが、周りからはそのような活動は引退してからしたら?と良く言われるんですが、でも先程お話しをしたように現役選手の時だからこそ子供達に伝えられる事がたくさんあると思うんです。講演会の時はあまりサッカーのお話はしないですね。僕も海外生活が今年で15年目になり色々な国にも行き、たくさんの子供達と触れ合ってきました。海外だと日本のように恵まれた国は少なく、毎日生活するのに必死ですし、仕事をしたくても仕事がなかったり、給料が未払いになったり、他にも大変な事がたくさんあります。子供達もボロボロの洋服を着て、好きな食べ物も食べれなかったり、好きな物を買えなかったり、寝る場所がなかったり、親がいなかったり、サッカーをしたくてもスパイクが買えなくて裸足で子供達がサッカーをする光景もたくさん見てきました。それでもみんな笑顔で幸せそうな顔でサッカーをしていましたし、みんな夢や希望を持って生きていました。自分の父も病気になり車イス生活で大変ですが、病気になっても夢や希望を持ち毎日必死でリハビリを頑張っています。周りの患者さん達とも仲良くして頂きお話をする機会がたくさんありましたが、父と同じく病気になっても夢と希望を持ち必死でリハビリや治療をしていました。