自分の中ではもうサッカー選手は引退してずっと家族の近くにいようと決めました。これが日本のチームでプレーしていたら話は変わりますが、遠く離れた海外だったし、16歳から親元を離れてずっと海外にいたので、今までも家族との時間があまりなかったんです。でも後悔がないと言ったら嘘になりますが、自分にとってサッカーより家族が1番大事ですし、両親が産んでくれてここまで育ててくれたから、今の自分があると思うんです。日本に帰国してからは毎日のように自宅と病院の往復でした。病院の先生からは、またいつ悪化するか分からないので、覚悟をしといてくださいとも言われてましたし長男である僕が今は家族を支えて、父の近くにいてあげないといけないと思いました。他にも色々と大変でしたが、家族みんなで力を合わせて乗り越えられたとは思います。父も車イス生活ですが少しずつ回復してきていますし、改めて家族の大切さと母の強さを実感しました。