マスキングテープは1925年に発明されて以来、長らく工業用もしくは工作用の道具の1つとして使われ、デザインは無地単色に限られていました。しかし21世紀に入ってからは剥がしても跡が残らない、セロハンテープと異なり光沢がないなどの理由から「女性に人気のカワイイ装飾用の雑貨」としての需要が生まれ、マスキングテープの大手メーカー各社もカモ井加工紙の「mt」を皮切りにデザイン性を重視した製品も作るようになりました。現在では様々なキャラクターをあしらったデザインの商品がメーカー問わず多数作られるようになり、日本以外にもマスキングテープで装飾する文化は伝播しました。その一方で先に述べたような不適当な用途での使用や、装飾用と工業用のテープの混同などのトラブルが時々起こっていることは残念なことです。