下川耿史によれば、夜這いが盛んになったのは、南北朝時代から鎌倉時代にかけての中世であり、村落共同体の若者組は、風流と呼ばれる華やかな祭りのリーダーだったという。
江戸など都市部では、村落と違う形に発達していった。これが『夜這いの衰退に繋がったと考えられる』とする見方がある。
村地帯で慣行されていた夜這いやその他の性民俗は、非登録、無償を原則であったため、国家財政に対する経済的寄与が一切なかった結果、明治、大正の頃まで夜這いが盛んだったのは、山深い山間部の村落中心となった。
戦後、高度成長期直前まで、各地の農漁村に残っているところがあった。