無償で自発的に社会活動に参加したり,技術や知識を提供したりする人,またはその活動。社会福祉,教育,環境保全,保健など,社会全般を対象とする。一般的にボランティアの理念として,自分から行動すること,ともに支え合い協力し合うこと,見返りを求めないこと,よりよい社会の実現を目指すこと,があげられる。日本では 1960年頃から個人の活動が組織化され,ボランティア推進団体が活動するようになり,1970年代から 1980年代には高齢化問題や国際社会への関心などから,ボランティア活動が活発に行なわれるようになった。1995年の兵庫県南部地震では全国から多くのボランティアが支援に駆けつけたことから,震災が発生した 1月17日を「防災とボランティアの日」としている。一方で,行政の役割をボランティアが補っている側面もあり,行政とボランティアの連携や行政による調整などが検討課題とされている。