【洒落怖】 エスカレーターに乗っている母娘 (名作・長編)
その時は「やっぱり俺がいても寂しかったのかなぁ」と、 あぁでもないこうでもないと、 俺を捨てて帰国した理由を考えていた。 帰国前の二週間ほどは、殆ど会ってもらえなかった。 おかげで別れもろくに言えず、今もちと引きずっている。 ただ余りに逃げるように帰ったので、俺は相当荒れた。 まぁその画学生の友達と、 「女なんかどうでもいい」だの、 「あんな身勝手な奴だと思わなかった」だの、 愚痴りまくっていた。 友達は殆どうなずくだけで、あまり何も言わなかったのを覚えている。
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幽霊・妖怪・悪魔・人間などが関わる怖い話や都市伝説や時空系などの不思議な話を単発で紹介します。