【洒落怖】 火の番(山・中編)
友人の話。 仲間何人かでキャンプに出かけた時のことだ。 夜も更けて他の者は寝入ってしまい、 火の側に居るのは彼一人だった。 欠伸を噛み殺しながら、そろそろ火の始末をして俺も寝ようかな、 などと考えていると、覚えのない声が話しかけてきた。 「何しているんだい?」 顔を上げると、火を挟んだ向こう側に誰かが座っていた。 ぼんやりとしか見えない、大きな黒い影。 視界に霞でも掛かったかのよう。
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幽霊・妖怪・悪魔・人間などが関わる怖い話や都市伝説や時空系などの不思議な話を単発で紹介します。