息子『んで、どうも最初からそのシャム双生児が生き残る様に、
天獄は細工したらしいんだ。
他の奇形に刃物か何かで致命傷を負わせ、
行き絶え絶えの状態で放り込んだわけ。
奇形と言っても、アシュラ像みたいな外見だからね。
その神々しさ(禍々しさ?)に天獄は惹かれたんじゃないかな』
俺 「なるほど・・・」
息子『で、生き残ったのは良いけど、
天獄にとっちゃ道具に過ぎないわけだから、
すぐさま別の部屋に1人で閉じ込められて、餓死だよね。
そして、防腐処理を施され、即身仏に。
この前オヤジの言ってた、
リョウメンスクナの完成、ってわけ』
俺 「リョウメンスクナって何ですか?」
「『神話の時代に近いほどの大昔に、リョウメンスクナと言う、
2つの顔、4本の手をもつ怪物がいた』
と言う伝説にちなんで、例のシャム双生児をそう呼ぶ事にした」
と言っていた。