午前中一杯かかって尾根の所まで測ったところで、
おっさんの携帯が鳴りました。

おっさんはしばらく話をしていましたが、
通話を終えると、急に用事ができたので下りると言い出したのです。

おいおいって思ったんですけど、

「あとは小径に沿って土地の境界やから、そこを測っていけばイイから」

って言われて、小径沿いだったら大丈夫かもな、
まぁしゃーないか、みたいなムードで、
結局、Aと俺の二人で続きをやることになりました。

ところが、おっさんと別れてすぐ、
急に空が曇ってきて天候が怪しくなってきました。

「このまま雪になるとヤバイよな」なんて言いながら、

Aと俺は早く済まそうと思ってペースを上げました。