3日目の夜明けの晩、夢にAが立ちました。

Aは骨と皮の姿になり、黒ずんで、白目でした。

「お前一人やな」

「うん」

「お前もこっち来てくれよ」

「いやじゃ」

「Cが会いたがっとるぞ」

「いやじゃ」

「おまえ来んと、Cは毎日リンチじゃ。
 逆さ吊りで口に靴下詰めて蹴り上げられよるぞ、かわいそうやろ」

「うそつけ。地獄がそんな甘いわけないやろ」

「ははは・・・地獄か、地獄ちゅうのはなぁ」

そこで目を覚ましました。

自分の息の音で喉がヒイヒイ音を立てていました。

枕元を見ると、祖父の位牌にヒビが入っていました。