で、この当時、子供嫌いのお兄さん(以下A)、
優しいお姉さん(以下B)と言う二人が、
いつも家に遊びに来ていた。
Aさんは私が姉の部屋に近づくと凄い怒って、
「ガキがくんじゃねーよ!」って怒鳴り散らすのね。
その度にBさんや他の人たちが、
「小さい子にそんな事言うなよ~」とフォローしてくれて、
「Cちゃん(私)だって遊びたかったんだよね」とか言ってお菓子くれたり、
部屋に入れてくれた。
正直私はAさんが嫌いだった。
だって人の家に来て泊っていったりするのに優しくしてくれないし、
私が姉の部屋に近づこうとすると、「チッ!」って舌打ちして威嚇するし、
たまに外で会っても「ガンくれてんじゃねーぞ!」とか言ったりして、
とにかく怖かったから。
逆にBさんのことは大好きだった。
BさんはAさんと違ってて、うちに来る度に花火やお菓子をくれたり、
Aさんのフォローもしてくれたり、外で会えば必ず声をかけてくれて、
友達のいない私が寂しいだろうからって、一緒に遊んでくれたりもしたんだ。
Bさんの口癖は、「Cちゃんが私の妹ならいいのに」だった。