知らない単熟語が多い場合は、さっさと語注を見てから和訳作業に移るようにしよう。なぜか? 本シリーズを学習する目的は「解釈の技術を身に付けるため」だ。それ以外の作業は無駄と考えていい。 単熟語を調べる行為は、「解釈の技術を身に付ける」ことにあまり関係がありません。よって、別にやらなくても良い作業と言える。すぐに語注を見て時間を短縮し、その代わりに音読などに時間をかけよう。

『基礎英文解釈の技術100』『英文解釈の技術100』では初めに類推してみて

この2冊を学習するときに、1つの例題の中に4個も5個も知らない単語があるようでは困る。そういう人はさっさと単熟語を覚えなければいけない。未知の単熟語が1、2個の場合は、前後の文脈から語句の意味を類推してみよう。

難関レベルの学習者ならそういった作業も有効だ。しかし、問題文はある英文の一部を切り取ったものなので、語句の類推自体が不可能な場合もある。したがって、基本的には単熟語の類推や調べる作業に時間をかけない方がいいだろう。