入門 基礎 英文解釈の技術 70 100の効率的な使い方

s0930h さん

41 PV

『英文解釈の技術』シリーズの概略・特徴

[ジャンル]英文解釈
[勉強期間]2か月:1日5題30日以内で1周→ペースを挙げて復習完了
[使用目的]入試問題の1文を正確に和訳できるようにするため
[勉強目標]全英文を地力で「構造把握」「音読」「和訳」出来るようにする
[対象者]各レベルの英文を正確に読めない人

技術シリーズ

『入門英文解釈の技術70』は「技術70」
『基礎英文解釈の技術100』は「基礎100」
『英文解釈の技術100』は「無印100」あるいは「技術100」

CD付属で圧倒的に使いやすくなった

音声を聴いて音読を繰り返すことで、英文解釈の思考回路を体で覚えることができるからだ。他の英文解釈の参考書で、CDがついているものはほとんどない。今後、技術シリーズをならって、CDが付くものが増えたらいいなと勝手に思っている。

SVOCM、品詞分解がなされている

解説では、文法や解釈のテクニック以外に、以下のような工夫がなされている。

SVOCMがついている
修飾語の修飾先をつけている
等位関係を図示している
これらの解説は、これからの英文解釈の参考書では必須のものになると考えている。というより、英文解釈書なのにSVOCMが解説されていない、修飾・被修飾語の説明がないというのは、あえて選んで勉強する意味はないんじゃないかと個人的に思う。

CDは絶対に活用しよう!

本シリーズはCDがついていることが最大のメリットだと考えている。たまに「CDは使ってません」という人がいるが、CDを使わないならばこのシリーズを使う意味はあまりないと思う。それくらい、CDを使うことは習得上、重要になっている。 この参考書を勉強すると「英文はこうこう、このような思考回路で読むんだな」という、日本人レベルの解釈思考回路は身に付く。

使用上の注意点・効果的な勉強法

文法用語に慣れておこう!

本シリーズの解説は文法用語が意外に多用されている。SVOCM以外にも、主節・従属節や名詞句・形容詞句、関係詞節など、基本的な文法用語の意味はきちんと押さえていないと、解説を読むのに苦労する。 今まで文構造や文法用語に触れてこなかった人がいきなり本シリーズを勉強すると、文法用語にアレルギーが出てしまうかもしれませんので注意しよう。

例題を学習するときは「復習ページ」を見よう!

例題を学習するとき、例題ページを見て勉強してはいけない。例題の見出し(タイトル)で「何が読解ポイントなのか」わかってしまうことがあるからだ。ヒントがある状態で英文が読めてもあまり意味がない。 したがって、最初に学習するときは、例題の文章が一覧で並べられている復習ページ(例題の章の次の部分)を見て勉強するようにしよう。細かい話かもしれないがけっこう重要なポイントだ。

知らない単熟語調べに時間をかけるな?

知らない単熟語が多い場合は、さっさと語注を見てから和訳作業に移るようにしよう。なぜか? 本シリーズを学習する目的は「解釈の技術を身に付けるため」だ。それ以外の作業は無駄と考えていい。 単熟語を調べる行為は、「解釈の技術を身に付ける」ことにあまり関係がありません。よって、別にやらなくても良い作業と言える。すぐに語注を見て時間を短縮し、その代わりに音読などに時間をかけよう。

『基礎英文解釈の技術100』『英文解釈の技術100』では初めに類推してみて

この2冊を学習するときに、1つの例題の中に4個も5個も知らない単語があるようでは困る。そういう人はさっさと単熟語を覚えなければいけない。未知の単熟語が1、2個の場合は、前後の文脈から語句の意味を類推してみよう。

難関レベルの学習者ならそういった作業も有効だ。しかし、問題文はある英文の一部を切り取ったものなので、語句の類推自体が不可能な場合もある。したがって、基本的には単熟語の類推や調べる作業に時間をかけない方がいいだろう。

英文解釈の技術シリーズの和訳は、こなれた訳であることが多い。ただし、実際このようなこなれた訳を作るのは難しい。無理にこの正解訳に合わせてしまう勉強姿勢は、むしろ害になることがある。 したがって、本に書いてある訳はあくまで参考程度にして、文構造に則っていてかつ日本語として意味が通る訳になっていればOKだと考えよう。訳を作るプロセスは以下の通り。

文構造に則っとった、直訳調の訳を作る
日本語の語順に直す
日本語として不自然な部分は、自然な言い回しにしたり、言い換えたりする

相性・接続の良い参考書

『英文読解入門 基本はここだ!』

『東大英語長文が5分で読めるようになる』シリーズ

『ポレポレ英文読解プロセス50』

学習上の目的・目標

学習目的は「過去問の英文を読みこなせるようになること」
それは自分の志望大学の過去問の英文を自力で読めるようになることだ。それぞれのレベルを学習し終えた後に、過去問を解くようにしよう。

学習目標は「①読める ②説明できる ③訳せる」の3つ
ラスラ噛むことなく英文を読めるようにすることが目標の一つだ。英文をスラスラ読みこなせることは、そのまま英文の理解度を表している

文構造を説明(シャドウティーチング)出来るようにする

和訳をただ言えるようになるだけでは、意味がない。それはただの暗記だ。未知の英文を自力で読みこなせるような力を身につけなければならない。 その解釈力を身に付けるために、自分で英文構造を説明するという作業が必須となる。解釈・シャドウティーチングについては「英文解釈勉強法」も見ておこう。

英文を読むと同時に内容を理解できるようにする

最終目標は、CDの音声に合わせて音読しながら、頭の中で文章内容が理解できるようになることだ。「英文を英文のまま理解できる」ようにすることと言ってもいい。 英文を一通り読んだら、いちいち和訳せずとも「なるほどね」と理解できるようにならなければいけない。ただし、いきなりこの段階に行くのは無理があるので、実際は以下のような手順で到達する。

英文を音読し、和訳をすぐに言えるようにする
英文を音読し、頭の中で和訳をすぐ思い浮かべられるようにする
英文を音読し、和訳を作らずに理解できるようにする
この段階に到達するには20回、30回、40回と音読練習が必要になると思う。2~3か月は毎日音読して復習を行い、英語を英語のまま理解できるようになるまで反復しよう。

基礎英文解釈の技術100の効果的な使い方は以下の4段階だ。

1.何も見ずに自力で訳す
2.解説を熟読する
3.間違えた問題を解き直す
4.CDを活用して何度も反復

1、例題を2~3回読む。
2、解法をじっくり読む。
3、全文訳と照らし合わせる。
4、演習を自力で訳す。
5、演習の訳、解説をじっくり読む。
6、例題の英文を見ながら、付属のCDを2~3回聞く
7、例題の英文を見ずに、付属のCDを1回聞く

ここまでで1セット。これを1~100までやる。

8、復習として例題、演習の英文を読む → 日本語にできない場合は解説を読む
9、英文を見ながら、付属のCDを何度か聞く。見ないでも何度か聞く。
10、8~9をひたすら繰り返し。

  • 1
PR