【洒落怖】 リアル (名作・長編)
左側の視界には何かいるってのは分かってた。 チラチラと見えちゃうからね。よせば良いのに、左を向いてしまった。 首から生暖かい血が流れてるのを感じながら。 アイツが立ってた。 体をくの字に曲げて、俺の顔を覗き込んでいた。 くどいけど……訳が解らなかった。起きてることを認められなかった。 此処は寺なのに、目の前には篠塚先生がいるのに……何でなんで何で…… 一週間前に見たまんまだった。 アイツの顔が目の前にあった。
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幽霊・妖怪・悪魔・人間などが関わる怖い話や都市伝説や時空系などの不思議な話を単発で紹介します。