今でも思い出す度に鳥肌が立つほど気持ち悪いが、敢えて細かな描写をさせて欲しい。
気を悪くしないでくれ。
元々首の回りの線は、太さが1cmくらいだった。
そこが真っ赤になり、元々かなり色白な俺の肌との対比で、
正しく赤い紐が巻かれているように見えていた。
これが三日前の事。
目の前の鏡に映るその部分には、膿が溜まっていた。
……いや、正確じゃないな。
正確には、赤い線を作っていた発疹には膿が溜まっていて、
まるで特大のニキビがひしめき合っているようだった。
そのほとんどが膿を滲ませていて、
あまりにおぞましくて気持ちが悪くなり、その場で吐いた。
真水で首を洗い、軟膏を母から借り、塗り、泣きながら布団に戻った。
何も考えられなかった。