Z世代がテレビよりネット動画を好む理由としてもう1つ、「検索」というキーワードがあるようです。

前述のように、アメリカはケーブルテレビや衛星放送の普及により膨大な数のチャンネルがあり、多くの選択肢から自分好みの番組を選ぶことが可能です。

しかし生まれたときからインターネットが存在するZ世代にとって、それはレガシーシステムに過ぎません。より精度高く、自分好みの動画やコンテンツを探せる「検索」は当然備わっているべき機能であり、それが存在しない媒体など最初から見る対象にならないのです。

彼らにとっては、ザッピング(テレビのチャンネルを次々に変えること)ですら苦痛であり、無限に広がるネット上の動画と比べれば、多チャンネルの番組でさえ「少ない」と感じるのです。