この危機的状況を乗り切るために、鄒社長はどのような手を打ったのか。まず「日本は安全で安心だ」という発信をこれまで以上に強める傍らで、大胆な戦略に打って出た。「赤字覚悟の徹底した格安ツアーを商品化して観光客に『とにかく来てほしい』『日本に来たら理解できる』――と発信を続け、繋げることに全力を注ぎました。その結果、日本は以前と変わらず安全・安心だ。大丈夫だという認識が広まり、多くの観光客に来ていただけるようになりました」という。