子供の数が減っていると言われている現代、日本では国をあげて少子化を防ごうと必死になっています。

しかしそれに矛盾するように問題になっているのが「待機児童」問題です。子供が減っているのならば保育園では定員割れが続き、園の数が減っても良さそうですが、実際のところは「保育園が足りない」と言われているのです。

その大きな原因の一つに保育施設が増えないこと、保育士が足りない現状があります。

保育士は介護士同様、人手不足が言われ続けている仕事です。子供を相手に1日を過ごすため「過酷なハードワーク」であり、「責任は重大」、「保護者との人間関係も難しい」との理由から、離職者が多いのが現状です。

しかし何といっても保育士の人手不足の原因は「賃金が安い」ことが挙げられます。

保育士の給料は全国平均で年収約300万円。これは全産業平均の約490万円に比べてずいぶんと安い事が分かります。

責任が重く過酷な業務なのに、この賃金では割に合わない、将来家族を養うことができないといったことから、保育士が30歳を迎えるころに多くの離職者が出ており、求職者が増えない要因にもなっています。