水素水(すいそすい)は、水素分子のガスを溶解させた水であり、無味、無臭、無色である。水素は水にごくわずかに溶ける。

工業用の水素水は超純水を元に生成され、炭酸水やオゾン水と同様に半導体や液晶の洗浄に用いられる。農業への応用は模索されている。医療の分野では、認可されている効能は、アルカリ性電解水を生成できる整水器における、胃腸症状の改善である。ほか市販の飲料水も販売されている。

特に2007年以降に水素に関する医学的な研究が日本、アメリカ、中国にて増加し、2015年6月までに水素水の臨床試験は14研究報告され有意な効果がみられている。また2016年5月には、国立健康・栄養研究所は、6つのランダム化比較試験を元に、病気の患者での予備的研究であるため、人への有効性について「信頼できる十分なデータが見当たらない」としている。2016年3月に、国民生活センターは水を電気分解して水素を発生する2製品で実験(臨床試験ではない)し、ヒドロキシルラジカルを抑制するが飲用による効果を表していないと広告される製品でそのとおりの結果が得られたことを発表した。